長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会について

1942年2月3日に起こった水非常(水没事故)は、当時、市民には詳細は知らされず、歴史から葬り去られようとしていました。1991年、この事実を受け止め、歴史に刻むために、「長生炭鉱の“水非常”を歴史に刻む会」を結成し、①犠牲者全員の名前を刻んだ追悼碑の建立、②ピーヤの保存、③証言、資料の収集と編纂 の3つの目標をかかげ、活動を開始しました。そして、2013年2月、目標の一つである追悼碑を建立したことを契機に、更なる大きな課題である遺骨の収集という問題に立ち向かうべく、2014年に新しく「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」を発足しました。

 

  長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会の活動計画(2023年度)
            1.遺骨・遺品等の収集と返還
            2.追悼式・追悼集会の開催
            3.学習会・研修会およびフィールドワークの開催
            4.追悼碑(追悼ひろば)の拡充
            5.ピーヤ等の保存
            6.証言・資料(史料)の収集と編纂
            7.山口朝鮮初中級学校への支援
            8.その他、目的を達成するために必要な活動


追悼集会

1992年より事故の日に合わせて、毎年韓国から遺族を招いて追悼集会を開催し、事故を忘れず、広く市民に知らせると共に、遺族との交流をとおして、平和な未来を築くため活動をしています。

 

 【最近の追悼集会の様子】

・70周年追悼集会(2013年2月5日)

「悪魔の飽食」をうたう東京合唱団 混声合唱「海の墓標」

・71周年追悼集会(2013年2月2日)

広島友好さん脚本朗読劇「アボジは海の底」上演

・72周年追悼集会(2014年2月8日)

新井英一コンサート

・73周年追悼集会(2015年1月31日)

NPO法人 戦没者追悼と平和の会 塩川正隆さん 講演会

・74周年追悼集会(2016年1月30日)

第一部 韓国仏教宗団協議会による追悼式第二部 殿平善彦さん(強制労働犠牲者追悼・遺骨奉還委員会共同代表/浄土真宗本願寺派一乗寺住職)講演会

・75周年追悼集会(2017年2月18日)

韓国・観音宗による追悼式
・76周年追悼集会(2018年1月20日)

韓国・観音宗による追悼式

・77周年追悼集会(2019年2月16日)

韓国・東北アジア歴史財団韓日歴史問題研究所所長 南相九(ナム・サング)さん 講演会

78周年追悼集会(2020年2月1日)

朴曜子(パク・ヨジャ)さん 舞踊

韓国・日帝強制動員&平和研究会研究委員

許光茂(ホ・グァンム)さん 講演会

79周年追悼集会(2021年1月31日)

ハルナユさんの生歌

証言ビデオ上映

80周年追悼集会(2022年2月12日)

遺骨収集と返還に向けてのシンポジウム

パネルディスカッション

81周年追悼集会(2023年2月4日)

遺骨収集と返還に向けての市民交流集会

学習会・研究会及びフィールドワークの開催

広く市民に知ってもらうために、随時フィールドワークの受け入れを行っています。また、様々な場所での講演会への講師派遣も行っています。どうぞ、お気軽に事務局までお問い合わせください。

フィールドワークや学習会では紙芝居「アボジは海の底」を活用しています。必要に応じて貸出も行っています。


 長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会主催では1995年より夏に子ども向けのフィールドワークを開催してきましたが、夏は暑さが厳しいので、現在は室内での学習を中心に行っています。

 

 2012年より春に長生炭鉱跡地を巡るフィールドワークを開催したり、追悼ひろばでの地域の方々との交流会や、韓国・プチョン市の中学生のホームステイ受け入れなどの活動も行っています。

 

2015年3月21日~22日には強制動員真相究明ネットワークと共催で強制動員真相究明全国研究集会を開催しました。


2017年より宇部平和フェスタと共催で紙芝居のDVD上映会などを開催しています。

『フィールドワークハンドブック』が完成しました!

1部200円で購入可能です。

ご希望の方は事務局までご連絡ください。

証言・資料集

 ☆これまで発刊した資料
・証言資料集【1】―アボジは海の底―
・証言資料集【2】アボジは海の底

         ―追悼碑完成!―
・証言資料集【3】

     ―「刻む会」発足25年特集―

・証言資料集【4】ー『歴史と向き合い、現在を見出し、未来をつくる』ー

 

ご希望の方は事務局までご連絡ください。

各1冊300円

2冊セット500円 3冊セット700円

 

※先の追悼集会で、在庫がなくなり、増刷をしたところ、昨今の資材高騰によりか原価が高くなっておりました。

そのため、冊子の値上げをせざるを得ない状況となりました。

運営委員会で検討したところ、3月末までの年度内は今の価格据え置きで、4月からは価格を上げさせていただくことになりましたので、ご了承ください。

ぜひお早めにお求めください!

 

※証言資料集2、3の訂正について

証言資料集2 P5

 誤)1992年5月 韓国遺族会結成 →

 正)1992年3月 韓国遺族会結成

証言資料集3 P6

 誤)1992年 5月30日 大韓民国遺族会(以下、「遺族会」と呼ぶ)結成55人 →

 正)1992年 3月29日 大韓民国遺族会

 (以下、「遺族会」と呼ぶ)

  結成 韓国から68名 日本から2名

 

☆韓国・真相糾明委員会による
『長生炭鉱水没事故に関する真相調査』報告書(日本語版)が発刊されました。
ご希望の方は事務局までご連絡ください。

 

 ☆その他

各種資料の収集を行っています。
長生炭鉱に関する情報も同時に募集していますので、情報をお寄せください。


会報誌

年4回会報誌を発行しています。

バックナンバーはこちら

会員になると最新号を郵送でお届けします。


真相究明ネットワークからの預かり書籍

(こちらも事務局で扱っています)

・翻訳叢書①口述記録集『ポンポン船に乗って帰る途中、海の幽霊になるところだったよ』

・翻訳叢書②口述記録集『朝鮮という私たちの国があったのだ』

翻訳叢書③報告書『朝鮮人BC級戦犯に対する調査報告』

・翻訳叢書④『ハワイ捕虜収容所における韓人捕虜に関する調査』

・翻訳叢書⑤口述記録集『我が身に刻まれた八月 広島・長崎強制動員被害者の原爆体験』

・翻訳叢書⑥口述記録集『聞こえてる?日本軍「慰安婦」12人の少女の物語』

・翻訳叢書⑦図録『写真で見る強制動員の話-日本・北海道編-』

・翻訳叢書⑧報告書『端島炭鉱での強制動員朝鮮人死亡者実態調査(1939~1941)』

・翻訳叢書⑨報告書『南洋群島への朝鮮人労務者強制動員実態調査』

・翻訳叢書⑩報告書『日本地域の炭鉱鉱山における朝鮮人強制動員の実態-三菱鉱業(株)佐渡鉱山を中心に』

・翻訳叢書⑪報告書『靖国神社「韓国人」合祀経緯・合祀者名簿の真相調査』

・翻訳叢書⑫口述記録集『逃げるって? 憲兵が銃を持って監視しているのに』

・翻訳叢書⑬報告書『太平丸事件の調査』

・翻訳叢書⑭報告書『「朝鮮女子勤労挺身隊」労務動員の調査』

・翻訳叢書⑮報告書『北海道東川町江卸発電所強制動員被害真相調査』

・翻訳叢書⑯口述記録集『タンコ(炭鉱)だって?』

 

・翻訳叢書⑰報告書『強制動員名簿改題集2』